「あっ! またスマホを家に忘れたよ…取りに戻らなきゃ…」
「また出先で傘を忘れた…これで何本目?」
この記事を読んで下さっているあなたは、まさにこのような経験があるのではないでしょうか。
人間ですから、うっかり忘れ物をすることは誰にでもあります。しかし、それがあまりにも多いと困ってしまいますよね。
そこで、今回は大人になっても忘れ物をしてしまう原因や、おすすめの対策法を紹介していきます。
- 大人になっても忘れ物をしてしまう原因
- 忘れ物を減らすための対策法
- 忘れ物のクセは改善できること
大人なのに忘れ物が治らない原因は?

「子供の忘れ物はまだしょうがないけれど、大人になっても忘れ物をするなんて…。ひょっとして、自分は少しおかしいのかも…」
大人になっても忘れ物が多いと、このように不安になってしまいますよね。
しかし、安心してください。忘れ物が多い原因は、単なる普段の思考や行動のクセにあります。
大人になっても忘れ物が多い人に、よくある原因は以下の3つです。
- 時間や気持ちに余裕がない
- 持ち物に対する意識が低い
- 自分を信用しすぎている
ここからは、1つずつ詳しく解説していきます。
時間や気持ちに余裕がない
大人になっても忘れ物が多い人の特徴として最もよく上げられるのが、いつも時間ギリギリで行動していたり、常に忙しかったりすることです。
人は焦ったり追い込まれたりすると、思考力や判断力が低下し、本来できるはずのことが難しくなってしまう傾向にあります。
慌てて家を出たり、急いで席を立ったりした際に起きる忘れ物は、まさにそのケースです。
持ち物に対する意識が低い
実際に忘れ物をした場面を思い返すと、出かける際や席を離れるタイミングで、何か他のことを考えていませんか?
なぜ物を忘れてしまうのかというと、その持ち物に対しての意識が薄れてしまっているからです。
自分が今日必要なものは何なのか、今日の自分は何の持ち物をいくつ持っているのか。そのことばかりを考える必要はありませんが、常に頭の片隅に置いておく意識は必要です。
自分を信用しすぎている
大人になっても忘れ物が多い人の中には、自分の忘れっぽさを楽観視してしまっている人も多いです。「自分はそんなことない」と感じる人も、ふり返ってみると思い当たるシーンがあるかもしれません。
例えば、電車での忘れ物。網棚に置いた荷物や手すりにかけた傘は、まさに忘れ物の代表格ですよね。また、出かける際に「何か忘れている気がするけど、まあ大丈夫だろう」と出発し、結局忘れ物をしていた…というのも、よくあるケースです。
このように、きっと忘れ物はしない、またはしていないと自分を過信することが、結果忘れ物につながってしまいます。
忘れ物が多い大人はこんなに生きづらい

大人になっても忘れ物が多い人は、日常生活において非常に生きづらさを感じているはずです。
そして、このままずっと忘れ物のクセが治らないと、今以上の困難に直面する可能性があります。
では、具体的にどのような困難が待っているのでしょうか。以下が、忘れ物によって起こり得るケースです。
- 時間とお金を無駄にする
- 大切な持ち物を失う
- 周りの人からの信用を失くす
忘れ物を探したり、失くしたものを新たに購入したりすることで、当然時間とお金を使います。忘れ物さえしなければ必要のない浪費のため、本当に無駄でしかありませんよね。
それでも、失くしたものが再購入できるものならまだマシかもしれません。しかし、大事な人からの頂き物や二度と手に入らない大切なものを忘れた場合、取り返しがつかない事態となるでしょう。
そして、そのようなことをくり返すうちに、周りの人から「だらしない人」という目で見られ、信用を失ってしまう可能性も決して少なくありません。
そうならないために、忘れ物をなくす努力は極力欠かさないことを強くおすすめします。
【読み飛ばしOK】20年以上続いた忘れ物が改善した筆者のエピソード

ここからは、大人になっても治らなかった忘れ物のクセが、あることをきっかけに改善した筆者の経験について、少しだけ紹介させていただきます。
筆者の畑山は、物心ついた頃から20代後半まで、かなり重度の忘れんぼうでした。
タクシーや飲食店に、スマホや財布などを置き忘れるのは日常茶飯事。子供時代や学生時代の忘れ物は、もはやありすぎて覚えてすらいませんが、いつも母親や教師に怒られていた記憶があります。
そんな畑山が20代に起こした、2度にわたる忘れ物事件。それがきっかけで、忘れ物に対する意識改革に至ったのです。
2度の大きな忘れ物が原因で、友人と恋人の信用を失いかけた
1度目の事件は、恋人とその友人たちと出かけた先で泥酔し、スマホや財布などの貴重品が全て入ったバッグを置き忘れてしまったことです。 とても親切な方が警察署に忘れ物として届けて下さったおかげで、後日無事に手元へ戻ってきましたが、迷惑をかけた恋人や友人への罪悪感は今でも覚えています。
2度目の事件は、親友と出かけた先で頂いた誕生日プレゼントを、居酒屋に置き忘れてしまったことです。気がついてからすぐに引き返しましたが、運悪く誰かに持っていかれてしまった後で、泣きながら親友に謝罪することしかできませんでした。親友との関係に亀裂が入ることはありませんでしたが、自分のあまりにも最低なミスにしばらく落ち込みました。
2度目の失敗により、意識改革が必要だと気づいた
1度目の事件の後は、自分なりに忘れ物を減らそうと気をつけてはいましたが、実際のところ大した変化はありませんでした。今思い返すと、反省はしていたものの「私の忘れ物は性格のせいだから、治らないのはしょうがない」と、心のどこかで感じていた気がします。
しかし、2度目の事件で大切な親友を傷つけるような過ちを犯し「このままではいけない」と強く感じました。その後はさまざまな方法を試し、ようやく忘れ物の激減までに至ったのです。
未だに「忘れ物ゼロ」までは達していませんが、年に2~3回程度まで減っています。また、貴重品や無いと困るものなどのクリティカルな忘れ物は一切なくなりました。
極論、大きな失敗をすれば忘れ物のクセは治りやすい
これは極論ですが、筆者の畑山と同じように忘れ物による大きな失敗を経験することが、忘れ物の改善への近道だと思います。
しかし、忘れ物で大きな失敗をするのは誰だって嫌ですよね…。そのため、今この記事を読んで下さっている方は、大きな失敗を犯す前にこれから紹介する対策法を試してみて下さい。
最低限これだけはやろう!忘れ物をなくすオススメの対策法

では、大人になっても忘れ物が多い人が、忘れ物をなくすためにすべき対策法について紹介します。
大切なのは「出かける前」と「出かけた先」の両方で、対策法を実践することです。出かける前に忘れ物がなくても、出先で忘れ物をしてしまっては意味がないからです。
具体的な対策法で、オススメなのは次の8つです。
- 出かける直前の持ち物チェック
- 出かけた後の行動をイメージする
- 大事な物は必ず定位置を決める
- 今日の持ち物をしっかり把握する
- 定期的な持ち物チェック
- 置き忘れそうな場所には持ち物を置かない
- 席を立つ際には必ず忘れ物チェック
- 訪問先では持ち物をなるべく一か所にまとめる
ここから、1つずつ順に解説していきます。
「出かける前」に行う忘れ物の対策法

出かける直前の持ち物チェック
忘れ物対策としての基本的な行動のひとつですが、出かける直前は忘れ物チェックの時間を必ず作りましょう。可能であれば1分、難しければ30秒ほどでも構いません。
出かける先が違っても、絶対に忘れてはいけないものはだいたい決まっています。例えば、以下のようなものが該当するでしょう。
- 財布持った?
- スマホ持った?
- 家の鍵持った?
- 定期券持った?
- お弁当持った?
- 出かけた先で使うもの(手土産・チケットなど)持った?
※その人の生活スタイルによって内容は変わります
最初はチェック項目を漏らしてしまったり、忘れ物チェック自体を忘れてしまったり、上手くいかないかもしれません。
しかし、諦めずに続けることでチェックする癖がつくため、徐々に忘れ物が減っていきます。
実践し始めでどうしてもうまく行かない場合は、玄関などの目の付く場所に「忘れ物チェック」と書いたメモを貼る方法もおすすめです。
出かけた後の行動をイメージする
出かけた後の自分をイメージする方法は、難しくない上に効果が高いため、非常におすすめの方法です。出かける準備をしながら外出先での行動を頭の中でシミュレーションすると、持っていくべき物が明確になります。
例えば、仕事帰りに友人と会い、借りた本を返すという予定があるとします。その場合、朝の支度をしながらその日の1日の流れをざっくりと想像すると「そうだ、今日は友達に本を返す日だから本を忘れないように気をつけよう」という思考となるのです。
忘れ物の話とは少しそれてしまいますが、この方法は普段の生活におけるリスク管理の方法としても有効なので、ぜひ積極的に実践してみて下さい。
大事な物は必ず定位置を決める
忘れ物をなくすための対策を調べると、よく出てくるのが「物の定位置を決める」ということです。この方法は、実際にとても有効な方法です。物の定位置さえ決めておけば、出かける際の行動がルーティン化できるからです。
しかし、中には片づけが苦手で、物の定位置を決めるのが難しい人もいると思います。そういう人は、無理に全ての物の定位置を決める必要はないと、筆者は考えます。
ただし、外出時に必ず持ってくような、最低限の貴重品だけは定位置を決めておきましょう。最低でも、家の鍵・財布・定期券の3つは定位置を決めておいた方が良いです。
今日の持ち物をしっかり把握する
持ち物のチェックが完了したら、その流れでその日の持ち物をしっかりと把握しましょう。この場合の「持ち物」は「バッグ・紙袋・傘」など、大枠の持ち物のことを指します。
「今日の持ち物は、メインのバッグと傘と…」というように、頭の中で再確認することで、出かけた先でも自分の持ち物を意識できるため、忘れ物の防止につながります。
「出かけた後」に行う忘れ物の対策法

定期的な持ち物チェック
出かけた先では、持ち物を全てちゃんと持っているか、定期的にチェックをしましょう。持ち物がバッグ1つだけではない時は、この対策法が特に重要です。
チェックする内容としては、大枠の持ち物( バッグ・紙袋・傘 など)と、最低限の貴重品のみでもOK。頻度としては、1時間に1回程度行えるのが理想です。
出かけた先での定期的な持ち物チェックを行うことで、自分の持ち物に対しての意識も上がり、忘れ物防止につながります。頭で考えるだけでなく、実際に目視をすると確実です。
定期的な持ち物チェックを行うこと自体を忘れてしまいそうな場合は、スマホにリマインダーを設定したり、スマホの待ち受け画面に「忘れ物がないか確認!」などの文言を差し込んだ画像を設定する方法がおすすめです。
置き忘れそうな場所には持ち物を置かない
出かけた先では、自分の持ち物は極力自分の手に持っておくことが大切です。電車や飲食店などの席に着く必要がある場では、手荷物は自分の身体に密着させるように置くか、膝の上に置きましょう。
絶対にやってはいけないのは「ここに置いたら忘れそうだな」と思う場所に、持ち物を置くことです。よくある例を挙げると「電車の網棚」や「飲食店で自分が座っている席以外の場所」「トイレの個室の棚」など。
どうしてもそこに置かなくてはいけない状況ならやむを得ませんが、そうでないなら極力手元から離さないようにしておくと安心です。
席を立つ際には必ず忘れ物チェック
席を立つ、またはその場を離れる際の忘れ物チェック。これは「出かけた後に行う忘れ物チェック」の中で、最も重要だと言っても過言ではありません。
自分が今いる場所を離れる際、その場所に忘れ物がないかを一度目視で確認することを、習慣にしましょう。飲食店を利用し終え席を立つ際には、自分が座っていたテーブルの席とその周りを確認。電車の座席から降りる際は、座っていた座席や網棚、手すりの側の席なら手すりもチェック。
万が一、不用意に持ち物を置いてしまったとしても、最終的にその持ち物に気づければ忘れ物にはなりません。この方法は忘れ物防止の要となる対策のため、必ず行うことを強くおすすめします。
訪問先では持ち物をなるべく一か所にまとめる
誰かのお宅に訪問する際、持ち物を常に肌身離さず持っていることは難しいですよね。特にホテルや旅館、友人宅などに宿泊をする際は、どうしても身支度などに使用する持ち物を広げる必要があります。
その際に一番安心なのは、一度使ったものはその都度バッグにしまうことです。そうすれば、その場を離れる際にバッグを忘れないよう気をつければいいだけだからです。
しかし、実際その場の雰囲気によっては、都度しまう行為が難しい時もあります。そのような場合は、できるだけ自分の持ち物は一か所にまとめておくようにしましょう。「バッグから出して今すぐに使わないものは、必ずここに置いておく」と決めておけば、使う際に探す必要もなく、その場を後にする際も忘れることはありません。
飲酒時には普段よりも倍以上の注意を!!!

普段から忘れ物が多い人が飲酒をした場合、忘れ物をする可能性が格段に高まります。大人になっても忘れ物が多く、尚且つお酒をよく飲む人は、心当たりがあるのではないでしょうか。
お酒は、脳の働きを著しく低下させ、判断力や記憶力を脆弱にします。そのため、普段は気をつけて対策を行っていたとしても、飲酒時にはその対策を忘れたり、実践レベルが甘くなったりしてしまいがちです。
せっかく普段しっかり忘れ物対策を行っていても、お酒のせいで忘れ物をしてしまっては、今までの努力が水の泡となってしまいます。そのため、飲酒時には普段の倍以上の注意を払いましょう。場合によっては一緒にいる友人などに、自分は忘れ物をしやすいから一緒に気をつけてもらえるよう、協力を頼むのも一つの方法です。
最後に

大人になっても忘れ物が多い人の、原因や対策法を解説しましたが、いがかでしたでしょうか。
忘れ物を改善するための対策法は、小さな努力の積み重ねです。簡単に行える注意や確認ばかりですが、最初は常に気を張っている必要があり、難しく感じるかもしれません。しかし、諦めずにコツコツと続けていれば、大人になってからの忘れ物の改善につながりやすくなります。
忘れ物に悩まされる日々に終止符を打つために、ぜひ今日から実践してみて下さいね。
コメント
忘れ物、自分も多いです。財布とかよくなくしてました。このブログによって、自分も参考になりました!ありがとうございます。
忘れ物が多い私は、最近はノンアセットスタイルになりました。モノを持つから忘れるのであって、モノを持たなければよい。
モノをもつことによる無駄なオーバーヘッドは本当にストレスと体力を削ります。モノをもつことでなくすリスク、ものがあることで掃除や衛生を保たないといけないと、もった瞬間から地獄が始まると思っています。
「ものを持たない為にはどうするか?」といったことから始めるのも、新しい取り組みかと思いました。
もつべきものは無形資産ですね。
コメントありがとうございます!
確かに、極力モノを持たないことが一番の忘れ物対策となりますね!